absorb は、「吸収する」という意味で、特に技術分野でよく見かける語だ。
日本語における「吸収する」とかなり概念は似ているので、理解するのにそれほど困らないだろう。
それでは、absorb の意味と使い方、注意点などについて詳しく説明しよう。
absorb の意味と使い方
absorb は、広く「吸収する」の意味で使われる。
この場合、日本語と同じように、「紙などの物質や植物などが、液体や気体などを吸収する」という意味で使われることもあるし、「知識などを吸収する」という意味で使われることもある。
植物は、二酸化炭素と水分を吸収する。
また、特に技術分野では、「光や熱、エネルギーなどを吸収する」という意味でも使われる。
入射光は、試料に吸収される。
概念的に、かなり英語と日本語とで近いことが分かる。
absorb の発音
absorb は、「アブゾーブ」と発音する。「アブソーブ」と発音してもよい。
最初の ab- の音節はあまり強く発音せず、曖昧に発音する。-sorb の部分にアクセントが来る。
absorb の派生語
absorb には多くの派生語が存在する。技術分野で見かけることが多い。いくつか例を挙げよう。
absorption の意味
absorption は「吸収」という意味だ。
absorb の名詞形。
スぺリングの点で、最後の b が p に変わった後に -tion がつくことに注意しよう。
「アブソープション」と発音する。
absorbance の意味
absorbance は「吸光度」という意味だ。
物理の分野で用いられる。
普通は不可算名詞だが、数値などが示されたり、形容詞などを伴って具体性を持つと、可算名詞として使われることもある。
absorber の意味
absorberは「吸収体」という意味だ。
また、absorber には、「吸収体」のほか「吸収器」という訳語が当てられることが多い。
概念的には「吸収する物」ということで、文脈に沿った訳語が当てられる。
absorb と adsorb の混同に注意
技術分野の英語において「あるある」の話だが、absorb と adsorb は、似て非なる2つの語であるので要注意だ。
absorb が「吸収する」という意味であるのに対し、adsorb は「吸着する」という意味である。
なんでこんな似たようなスペリングにするかな、と思う。b と d なんて、左右逆にしただけではないか。
ちなみに、接頭語の ad- は、ラテン語由来で、英語の to と似たような意味である。
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