「門」「綱」「目」「科」「属」「種」は英語で何?生物学・生物分類学の英語

生物学においては、生物は「階級」に分類されます。

日本語では、「科」、「属」などの語が当てはめられますが、これらを英語でどのように表記するのか、まとめてみました。

大きな分類から小さな分類への順です。

生物分類学上の階級の日本語と英語の対応

生物の階級は、以下のようになります。

・「門」 phylum

・「綱」 class

・「目」 order

・「科」 family

・「属」 genus(複数形は genera)

・「種」 species(単数形も複数形も同じ)

それぞれ見ていきましょう。

「門」の英語 phylum

」は英語で phylum と言います。

phylum は綴りだけみても発音しにくいかもしれません。phylum は「ファイラム」のように発音します。

「門」は「綱」の一つ上の階級です。

門の一つである「脊椎動物門」は、英語で Chordata と言います。

「綱」の英語 class

」は「コウ」と読みます。「網(アミ)」ではないので注意しましょう。(と言っておきながら、以前は「鋼」と「綱」を間違えて記載していました。お恥ずかしい…。誤記を訂正すると共に、ご指摘いただいた方に感謝申し上げます。ありがとうございました。)

「綱」は「門」と「目」の間の階級です。

「綱」を英語に訳すと class となります。

「哺乳綱」や「鳥綱」、「爬虫綱」や「両生綱」などがあります。普段は「哺乳類」など、「~類」という風に呼ぶことが多い分類項目ですよね。

ちなみに、「哺乳綱」は Mammalia です。ラテン語で「乳房」を意味する mamma から来ています。

「目」の英語 order

」は「綱」と「科」の間に位置する階級です。

「目」は英語で order と言います。

霊長目(サル目)」は、Primates と言います。Primates は、「プライミット」もしくは「プライメイト」と言う風に発音します。

「科」の英語 family

」は「目」と「属」の間に位置する階級で、英語で family と言います。

「属」の英語 genus

」は「科」と「種」の間にある階級で、英語で genus と言います。genus の複数形は genera です。

例えば、「ヒョウ属(ヒョウ族ではありません)」は、英語で Panthera と言います。Panthera には、ライオンやトラなどが含まれます。

「種」の英語 species

」は「属」の下にある階級です。

「種」は英語で species と言います。species は、単数形でも複数形でも同じ species ですので注意しましょう。

生物の学名は2つのラテン語で示される

生物の名称の学名は、分類上、2つのラテン語で表記されます。

最初に「属」genus の名称が置かれて、その後に「種」species の名称が置かれるという形です。

例えば、「ライオン」は Panthera leo です。

我々人間が属する「ホモ・サピエンス」は、英語で使われる学名 Homo sapiens をそのまま日本語にしたものです。

Homo sapiens は、ラテン語で「人間(man)」を意味する Homo と 「賢い(wise)」を意味するラテン語 sapiens が組み合わさってできたものです。

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