desire は「強く望む」という意味の動詞です。「願望」という意味の名詞で使われることもあります。
また、desirable というのは、desire の派生語で「望ましい」という意味の形容詞です。
さて、この desire や desirable に that をつけて「…(すること)を望む」とか「…(すること)が望ましい」という意味で使う場合、その後にくる従属節(thatの後の節)の動詞はどのように扱われるのでしょうか。
desire that(…することを望む) + 動詞の原形
結論から言えば、desire that (…することを望む)の後は、動詞の原形を置くのが文法的には正解です。
例えば、以下の文章を見てみましょう。
We desire that it be done today.
我々はそれが今日なされることを望む。
我々はそれが今日なされることを望む。
この文章で、従属節の it be done に注目してください。
これが、desire that に続く節でなく単文であるならば、it is done となるはずです。ところが、上述の例文では、動詞の be が is に変化せず、be の原形のまま使われていることに気付いたでしょう。
こういう用法のことを文法的には「仮定法」といいます。より厳密には「仮定法現在」です。
「仮定法」の概要については、「英語の仮定法とは 英文法の難関を分かりやすく説明」で説明していますので、ご覧ください。
また、「仮定法現在」については、「仮定法現在 propose + that の用法 従属節の動詞は原形で」でもう少し詳しく説明していますので、是非ご覧になってください。
なお、イギリスでは、仮定法現在を用いず、should を使うこともあります。
We desire that it should be done today.
我々はそれが今日なされることを望む。
我々はそれが今日なされることを望む。
desirable that + 動詞の原形
desirable that もしくは it is desirable that(…することが望ましい) も desire that と同様です。つまり、従属節以下では動詞の原形が使われます。
It is desirable that the conditions be met.
それらの条件が満たされるのが望ましい。
それらの条件が満たされるのが望ましい。