the more 構文の文法:the(比較級) …, the(比較級) … (the more …, the more …)など

the + 比較級

比較級を使った表現に、the more 構文、より正確には「the + 比較級, the + 比較級(the more …, the more…)」の構文があります。

the を伴ったり、基本的な比較級の知識では理解できない部分もありますが、ポイントを押さえれば理解できるようになるでしょう。

今回は、the more 構文について分かりやすく説明します。

the more 構文とは

the more 構文は、「…すればするほど…である」という意味になります。

The more I see it, the more I want it.
見れば見るほど、それが欲しくなる。

このように、「the + 比較級 + 主語 + 動詞」の節を2つ繋げることにより、「…すればするほど…だ」、「…ほど…だ」、「…すればするほどますます…だ」という意味になります。

形容詞を使った構文は以下のようになります。

The more beautiful it is, the more expensive it is.
美しければ美しいほど、高くなる。

文法的に少し特殊ですので、慣れないうちは文の作り方に気を付けましょう。以下のような文章は間違いです。

間違いの例:

× More I see it, more I want it.
間違いポイント:the が抜けています。

× The more it is beautiful, the more it is expensive.
間違いポイント:more と 形容詞が離れています。

「the + 比較級、the + 比較級」構文の歴史的背景

江川泰一郎著『英文法解説』によると、「the + 比較級、the + 比較級」構文の the は、歴史的には、定冠詞の the ではなく、古期英語の指示代名詞 sē (= that)の副詞的用法に由来しているそうです。

最初の the はこれが関係副詞(to what extent)として使われ、2つ目の the は指示副詞(to that extent, by that much)の役割を持つとのことです。

英文法の苦手を克服

英語の文法は難しく感じることがありますよね。

ですが、英文法は決して理解不可能なものではありません。ただ、文法書といったような学術書や、無味乾燥な教科書を読んでいても、英文法が難解なものだと感じてしまうこともあります。

このブログでは、英文法について、知識やカリキュラム偏重ではなく、分かりやすく理解できるように説明することを心がけています。

是非「英文法」をご覧ください。

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-参考資料-
江川泰一郎、『英文法解説』、金子書房、2009[/bun]