「ああ言えばこう言う」は英語で何?

NO IMAGE

やたらと口答えしてくる相手に対して、「ああ言えばこう言う」と言いたくなりますよね。

さて、「ああ言えばこう言う」は英語でどのように表現したらよいのでしょうか。

今回は、「ああ言えばこう言う」の英語表現について学びます。

なお、「ああ言えばこう言う」と似たような意味の「減らず口をたたく」にも使える表現です。

「ああ言えばこう言う」は英語で何という?

「ああ言えばこう言う」は、英語で以下のように表現します。

have a comeback for everything

have an answer for everything

be always ready to talk back / be always ready to answer back

always want to have the last word 

それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。

have a comeback for everything の意味と解説

have a comeback for everything のうち、comeback は、一般に「復帰」や「カムバック」という意味ですが、「口答え」とか「言い返し」という意味もあります。

つまり、have a comeback for everything は、文字通りに解釈すると「全てに対して口答えする」という意味になります。

have an answer for everything の意味と解説

have an answer for everything は、そのまま文字通り「全てのことに対する答えを持っている」、つまり「何でも知っている」という意味で使われることもありますが、多くの場合は皮肉的に「ああ言えばこう言う」とか「知ったかぶりしている」という意味合いで使われます。

ちなみに、know all the answers や have all the answers も、「知ったかぶりをしている」とか「賢そうに振る舞っている」というやや軽蔑的な表現です。

be always ready to talk back / be always ready to answer back の意味と解説

talk back も answer back も「口答えをする」という意味の表現です。

なお、この表現は、必ずしも否定的ではなく、「ちゃんと言い返せる」という肯定的な意味合いでも使われます。

be always ready to の部分があることによって、「常にそのようなことをする(しでかす)」というニュアンスが出ますので、「ああ言えばこう言う」のニュアンスに近くなります。talk back だけだと、動詞ですし、一過性の出来事になりますね。

ちなみに、「親に口答えするな」という場合は、以下のように言います。

Don’t talk back to your parents!

親に口答えするのをやめなさい!

always want to have the last word の意味と解説

the last word は、「最後の言葉」という意味です。議論などにおける「最終的な結論」という意味合いです。「締めの言葉」に近いですかね。

そのため、have the last word という表現になると、「最後の決断を下す」という意味のほか、「議論などで相手を負かす」という意味にもなります。have the last word によって、相手の反論を許さない、ということですね。

「英語の知識」トップへ

-参考資料-
・エドワード・G・サイデンステッカー、松本道弘編、『最新日米口語辞典 [決定版]』、朝日出版社、2021年