日本語では、家からどこかへ出かけるときに「行ってきます」と言うのはほぼ定形ですね。
しかし、英語には日本語の「行ってきます」のように決まった表現があるわけではありません。Bye. とか See you later. などのように、通常の別れ際の表現が使われることが多いです。
それでも、日本語の「行ってきます」にニュアンスが近い別れ際の表現もあります。
それが今回ご紹介する I’m off. という表現です。
be off で「出かける」「出発する」
off は、be動詞と一緒に be off という形で使うことによって、「出かける」とか「出発する」という意味になります。
I’m off.
行ってきます。
off は、「離れて」とか「去って」という意味の副詞として使われることがありますので、I’m off. という表現は「私がそこから離れる」という意味合いになるのですね。
「もう行かなければなりません」、「お暇しなければなりません」という場合にも、I have to go now. の他に、以下のように言う事もできます。
I must be off now. = I have to go now.
もう行かなければなりません。
このように、暇乞いの表現としても使えます。
ちなみに、be off には、「休みである」という意味もありますので、文脈や状況によって意味を判断しましょう。
I’m off today.
私は今日休みです。
be off to で目的地なども伝える
be off に 「to + 場所」を付け加えると、「どこに行くのか」と目的地も伝えることができます。
I’m off to the bar.
バーに出かけてくる。
場所以外も目的語として使えます。
I’m off to lunch.
ランチに行ってきます。
また、動詞を付け加えると、「…しに行ってくる」「…しに出掛ける」という意味になります。
I’m off to see my parents.
両親に会いに行ってくるよ。
なお、これまで挙げてきた例文は全て I が主語でしたが、もちろん主語が「私」でなくても be off という表現を使うことはできます。
She is off to Europe tonight.
今晩、彼女はヨーロッパへ発つ。