imaginary と imaginative の違いと使い分け ポイントは「現実に存在するか」と「想像力豊かであるか」

imaginary と imaginative、使い分けに混乱する人もいるようです。

確かに似ている語ですので、混同してしまうのも無理はありませんね。

ちなみに、両方とも形容詞ですので、使い方に大きな差はありません。そういう点でもややこしいのかもしれませんね。

一度整理してみましょう。

imaginary と imaginative の意味

imaginary と imaginative の意味は、手元の辞書では以下のように説明されています。

 


imaginary: 

想像上の、仮想の、架空の

imaginative: 

想像的な、想像力に富む


 

うーん、両方とも「想像」に関することなので、少しややこしいですね。

それでは、英語の辞典ではどのように説明されているのでしょうか。

Longman の英英辞典を見てみましょう。

 


imaginary:

not real, but produced from pictures or ideas in your mind

imaginative:

1. containing new and interesting ideas
2. good at thinking of new and interesting ideas


 

つまり、imaginary は「実在しないもの」、そして imaginative は「新しいアイデアや面白いアイデアを含む、もしくはそれらを考えることに長けていること」を意味するようです。

少し整理されてきたのではないでしょうか。

それでは、実際の用法を見てみましょう。

imaginary の使用例

imaginary は、以下のように使われます。

The child is playing an imaginary piano.
子供が想像上のピアノを弾いている。(子供が頭の中でピアノを弾いている。)

なるほど。

実際にそこにはないけれど、ピアノがあると仮定してピアノを弾く真似をしているという感じでしょうか。

私が imaginary という語を聞いて真っ先に頭に思い浮かぶのは、imaginary number です。

imaginary number は、数学用語で「虚数」という意味です。

ちなみに、虚数で i の記号が使われるのは、imaginary number の頭文字を使っているからでしょう。

imaginative の使用例

imaginative は、以下のように使われます。

The child is a very imaginative artist.
その子は、とても想像力豊かな芸術家だ。

このように、imaginative は「想像力豊かな」という意味で使われることが多いですね。

つまり、「人やモノが想像的である性質」を表現する語のようです。

imaginary と imaginative の使い分け

imaginary と imaginative の使い分けで、結局のところポイントは「それが実際に存在するか」と「想像力豊かであるか」ということではないでしょうか。

 

例えば、imaginary が使用される例をいくつか見てみましょう。

imaginary piano(想像上のピアノ)

imaginary number (虚数)

imaginary enemy(仮想敵)

 

それでは、imaginative の使用例をいくつかどうぞ。

imaginative artist(想像力豊かな芸術家)

imaginative poetry(想像的な詞)

imaginative play(想像的な遊び)

 

どうですか。

imaginary piano にしろ imaginary enemy にしろ、実際に存在するものではありません。全ては「頭の中で作り出されたもの」です。

それに対し、imaginative artist にしても imaginative poetry にしても、実際にあるもの(もしくはあると仮定されるもの)が「想像力豊かである」ということを示しています。

 

ちなみに、このブログを読んでくれている皆さんは、imaginative person(想像力豊かな人間)でありこそすれ、決して imaginary person(架空の人物)ではありません。

実際に存在しているわけですからね。

 

…そうですよね?