数字と単位の間にスペースは必要なのでしょうか。
結論からいうと、「スペースを入れる場合と入れない場合」があります。
例えば、以下の1と2は両方とも誤りです。
2.60 to 70 %
詳しく見ていきましょう。
数字(数値)と単位との間にスペースが必要な場合
数字や数値と単位との間にスペースが必要なのは、V(ボルト)や、m(メートル)、Hz(ヘルツ)など多岐にわたります。
例えば、「100 V」の場合は、「100」と「V」の間にスペースが必要ですし、「50 mm」の場合でも「50」と「mm」の間にスペースが必要です。
ですから、上記の例1の例では、300 と mm の間にスペースが必要となります。
ただ、全ての単位についてスペースが必要かどうか覚えるのは困難ですよね。
ご安心ください。数字と単位の間にスペースが必要な場合の簡単なルールがあるのです。
それは、
「単位が略語であれば、通常の単語と同じようにスペースを入れる」
というものです。
例えば、電圧の単位である「V」は volt(ボルト)の略ですから、1つの単語と捉えて、数字と単位の間にスペースを入れるのです。
meter の略語である m や、hertz の略語である Hz も同様に考えます。
単位も1つの単語である、と考えるわけですね。
数字と単位の間にスペースが不要な場合
数字や値と単位の間にスペースを入れないケースについては、上述のケースとは逆に考えます。
つまり、
「単位が略語でなく記号である場合、スペースは入れない」
ということです。
例えば、%(パーセント)は単語の略語ではなく記号ですので、単語として扱われません。
よって、数字との間にスペースを入れません。
「50%」の場合、「50」と「%」の間にスペースは不要なのです。
スペースが不要な単位の記号には、例えば以下のようなものがあります。
%(パーセント)
$(ドル)、¥(円)などの通貨記号
℃(度)
これらの単位の場合、数字と単位(記号)との間にはスペースは不要です。
また、もう一つの注意点として、to 等で範囲を示す際には、範囲の始点と終点との両方に記号を記します。
ですから、冒頭の例2を正しく書くと、
となるわけです。
等号(=)や不等号(<, >)の前後にスペースは必要か
数式などにおいて、等号(=)や不等号(<, >)の前後にスペースは必要です。
例えば、
という文の場合、「x = 100」の箇所において、等号の前後にはスペースが設けられています。
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