特に文章でお目にかかる表現に、it is (was) not until … that というものがあります。
例えば、以下のような文章です。
It was not until this moment that he truly realized how much he loved her.
上の文章は、文字通りに読むと、「この瞬間までそうではなかった、彼が彼女のことをどれだけ愛していたのか真に理解していたのは」といった感じです。このロジックで考えると、とても複雑ですよね。
今回は、そんなややこしい表現 it is not until … that について説明します。
It is not until … that の意味
この it is not until … that の表現が出てきたら、「…になって初めて」という風に置き換えたらとてもシンプルです。
もう一度、冒頭に挙げた例文を見てみましょう。
この瞬間になって初めて、彼が彼女のことをどれだけ愛していたのか真に理解した。
どうでしょうか。とても分かりやすくなりましたよね。
実際、この it is not until … that という構文が日本語に訳される場合、ほとんど「…になってはじめて」という風に訳されます。
このように訳す利点には、文章が分かりやすくなるというだけではなく、翻訳上の利点として文章を頭から訳すことができるということもあります。
少し複雑になりますが、上の文章でいえば、文の意味合いにおける要素が2つあります。
1つは、It was not until this moment that で「この瞬間になって初めて」という要素です。
そして、もう1つは、he truly realized how much he loved her. で「彼が彼女のことをどれだけ愛していたのか真に理解した。」という要素です。
これらの要素の順序が、英語と日本語とで同じですので、混乱が生じにくいのです。
もちろん、「…になって初めて」と読み替えるのは最初のうちだけです。この表現に多く接するうちに、自然と置き換えることなく感覚的に理解できるようになると思います。
It is not until … that の表現は、慣れるまで「…になって初めて」と読み替えましょう。
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