経済紙などを読んでいると、lender of last resort という用語を目にすることがある。
さて、どのように日本語に訳したらいいだろうか。
例えば、lender が「貸し手」とか「金融機関」という意味で、last resort が「最後の手段」といった意味なので、素直に訳せば「×最後の手段の貸し手」となる。
まあ、実際の意味としては、「×最後の手段の貸し手」と訳したとしても、あながち間違いではない。やや、ぎこちない日本語ではあるが。
実は、lender of last resort には、経済用語としての訳語が存在する。
lender of last resort の訳語は「最後の貸し手」
lender of last resort は、日本語では「最後の貸し手」と訳される。経済用語だ。
日本銀行のサイトには、最後の貸し手の機能が以下のように説明されている。
最後の貸し手としての機能とは、一時的な資金不足に陥った金融機関に対して、他に資金供給を行う主体がいない場合に、中央銀行が文字どおり最後の貸し手(Lender of Last Resort。略して「LLR」と言われます)として一時的な資金の貸付け等を行うことを言います。
日本銀行の公式サイト https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/pfsys/e03.htm/
このように、「最後の貸し手」とは、他に資金供給を行う主体がいない場合に、「最後の手段」の「貸し手」として機能する金融機関のことを指す。
一般的には、各国の中央銀行がこの役割を果たすことが多い。
なお、上記でも触れられているように、lender of last resort は、LLR と略されることもあるようだ。
lender of last resort の使用例
lender of last resort は、例えば以下のように使われる。
米国連邦準備銀行は、世界の最後の貸し手として機能する。
last resort (最後の手段)はよく使う表現
last resort は、最初に述べたように「最後の手段」という意味で比較的よく目にする表現だ。
手元にある LONGMAN の英英辞書には、以下のように定義されている。
2. last/final resort what you will do if everything else fails:
LONGMAN Dictionary of Contemporary English
ちなみに、resort は日本語でいう「リゾート」、つまり「行楽地」を意味する。