最近は、パイナップルだかアップルだかのペンが流行っているようですが、今回のトピックはそんなおいしそうなペンではありません。おどろおどろしい「毒の」ペンです。
poison pen という表現を見たことはありますか。
例えば、このpoison pen がよく使われる表現に、poison-pen letter というものがありますが、これがどういったものか分るでしょうか。
もちろん、poison pen が文字通り「毒入りペン」である可能性は無くはありません。ただ、それは間違った解釈である可能性が高いです。
poison pen の意味
poison-pen は、形容詞的に「悪意のある」とか「中傷の」といった意味があります。poison pen と名詞の場合は「中傷の手紙を書く人」のような意味になります。
ですので、poison-pen letter というと、通常は「中傷の手紙」のことを指します。特に、「匿名で出された中傷の手紙」のことです。
恨みを持った相手に対して、不快で悪意のある文章を匿名で送るという行為は、最近では手紙よりもネットで行われることが多いように思います。
思えば、「悪意のある文章を手紙で本人に送る」なんてレトロな方法は、このネットが発達した世界に暮らす現代人から見ればかわいいものかもしれません。もらったら嫌ですけれど。
poison-pen letter は「脅迫状」「脅迫の手紙」ではない?
poison-pen letter は、普通「脅迫状」のことを指しません。
「脅迫状」は通常 threatening letter とか blackmail letter などと言います。
poison-pen letter は、相手を不快にさせたり中傷するのが目的で、「脅迫状」のように相手を脅して何かを要求するものではないからです。
「不幸の手紙」は英語で何という?
最近はあまり聞かなくなりましたが、昔は「不幸の手紙」というものもありました。
知らない人に簡単に説明すると、「この手紙と同じものを10人に出さないとあなたは不幸になる」といった類のイタズラの手紙です。
ちなみに、私が「不幸の手紙」の存在を初めて知ったのは、子供のころに読んだマンガ「ドラえもん」でした。確かスネ夫がのび太に「不幸の手紙」を送っていたというような話だったと思います。
この「不幸の手紙」も、poison-pen letter とは普通言いません。chain letter の一種ですね。
chain letter は日本語で「連鎖手紙」とか「チェーンレター」とか言われます。「不幸の手紙」だけでなく、「幸福の手紙」というものも chain letter に含まれます。
なお、「チェーンレター」のメール版として「チェーンメール」という言葉も出ました。ただ、「チェーンメール」をそのまま chain mail と英語にした場合、もしかしたらそれでも通じるかもしれませんが正しくはありません。
「チェーンメール」は、chain email もしくは chain e-mail といいます。
chain mail という言葉は存在します。中世の甲冑に詳しい方はピンとくるかもしれませんが、chain mail は、「チェインメイル」、すなわち「鎖帷子(くさりかたびら)」のことを指します。チェーン(鎖)でできた鎧ですね。名作ゲーム『ドラゴンクエスト』をやったことがある人ならおなじみの言葉ではないでしょうか。
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