act は、通常、名詞として使われる場合、「行い」とか「行動」という意味で使われます。
例えば、act of evil と言えば、「悪行」という意味ですし、act of violence とすれば「暴力行為」です。
また、動詞として使われる場合は、「行動する」という意味で使われることが多いですね。
例えば、act on は「…に従って行動する」という意味ですが、以下のように使われます。
彼は、弁護士の助言に従って行動した。
このように、act は基本的に「行い」とか「行動する」という意味で使われます。
ただ、以下に述べるように、書かれた文章の分野によっては、違う意味を持つこともあります。
「法律」の意味の act
上に述べたように、「行い」という意味でよく使われる act ですが、こと契約書などの法律分野では、「法律」という意味で使われることもあります。
例えば、act of Congress と言えば、「議会制定法」という意味です。議会で承認・制定された法律という意味です。
なお、act of Congress というのは、主にアメリカでの言い方で、イギリスでは act of Parliament と言います。イギリスでは、「議会」のことを Congress ではなく Parliament と言うからです。
act on は、上記の例では「…に従って行動する」という意味ですが、法律やニュースなどでは、「(法廷などが)裁決する」とか「(議会などが)議決する」という意味で使われることがあります。
議会はその法案を議決した。
「作動する」の意味の act
また、技術分野の英日翻訳においては、act に「作動する」とか「働く」という訳語があてられることもあります。
その装置は、摩擦を低減するように働く。
また、「…に従って行動する」とか「議決する」という意味で上の通り紹介した act on は、技術分野では「…に作用する」という風に訳されることもあります。
当該圧力は、…の表面に作用する。
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