enter と enter into の使い分け

「(建物などの場所)に入る」という意味で、enter を使うことが多いと思いますが、時々enter in や enter into と間違って使っている人がいます。

おそらく、「(場所)に入る」の「~に」に相当する部分に in や into を使ってしまっているのだろうと推測します。

基本的に、「(場所)に入る」という意味で enter を使う場合は、in や into などの余計な前置詞を使う必要はありません。文法的に厳密な説明をすれば、「~に入る」という意味で使う enter は他動詞なので、基本的に前置詞は伴わないのです。enter 自体に「~に」という意味が含まれていると考えてもよいと思います。

ですので、「彼は許可なく家に入った」という意味の英文で、

× He entered into the house without permission.

とするのは間違いで、正しくは

○ He entered the house without permission.

となります。

ちなみに、enter into は「(場所)に入る」という意味では使いませんが、違う意味で使うことができるちゃんとした表現です。

enter into は、「(事業など)を始める」とか、「(契約など)を締結する」といった意味で使われます。

私の場合、特に仕事柄、契約書を見ることが多いのですが、「契約を締結する」という意味で enter into を見かけることが多いです。ほぼ定型句のような形で使用されます。

This Agreement is entered into as of … by and between … and ….
本契約は、(当事者)と(当事者)との間で、(年月日)に締結された。

のような感じです。

まあ、基本的に enter はそのまま使い、特別な場合に enter into など前置詞を伴った表現を使うと考えておけば、分かり易いのではないでしょうか。


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