difference は、「違い」を意味する語ですが、その後にどんな前置詞を置けば良いのか、悩む方もおられるのではないかと思います。
特に、difference in と difference of で混同する人がいるようです。
実は、これらの表現は、見かけ上は前置詞 in と of の違いでしかないのですが、意味としてはかなり異なるのです。
difference in の意味と使い方
difference in は、「違いが何なのか」ということを表現します。
difference in amount
量の違い
量の違い
There is a difference in salary between men and women.
男性と女性の間には、給与に差がある。
男性と女性の間には、給与に差がある。
このように、difference in の後には、「違いの対象となる事柄」が置かれます。
それでは、今度は difference of の意味を確認しましょう。
difference of の意味と使い方
これに対し、difference of は、「違いはどれだけあるのか」ということを示します。
There is a difference of 20%.
20%の違いがある。
20%の違いがある。
このように、difference of の後には、「違いの程度」を示す語が置かれます。
difference in と difference of は、組み合わせて使うことも可能です。
There is a difference in price of around $500 between these products.
これらの商品の値段には、約500ドルの差がある。
これらの商品の値段には、約500ドルの差がある。
上記の例文で、くれぐれも「price of around $500」とひとくくりにしないように気を付けましょう。この of は、price ではなく、difference にかかります。
difference を使う場合は(difference に限りませんが)、その後に続く前置詞にも気を配りましょうね。どの前置詞を使うか、そこには大きな difference が潜んでいるのです。
英語の使い分けをもっと知るために
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