契約書などでは、日付に関する規定があることが多いですが、その日付について、business day や calendar day という用語が使われることがあります。
business day と calendar day、一体どのように異なるのでしょうか。
今回は、business day と calendar day の訳例と共に、それらの意味や定義などをご紹介します。
動画でも説明していますので、是非ご覧ください。
business day と calendar day の日本語訳は?
business day と calendar day の定義や意味などをご紹介する前に、まずこれらがどのように日本語に訳されるのか見ていきましょう。
business day の訳語
business day には、以下の日本語が当てられる場合が多いです。
「平日」
「取引日」
このように、business day は、「営業日」や「平日」などのように、日本で日常的によく使われる用語に訳されます。
calendar day の訳語
calendar day には、以下の日本語が当てられる場合が多いです。
calendar day の訳語である「暦日」については、あまり一般的に使われないので、馴染みがない方もおられるかもしれません。
それでは、business day と calendar day がどのように定義されるのか、それぞれ説明しましょう。
business day(営業日)とは?意味・定義・使い方
business day は、読んで字のごとく、business が行われる日のことですね。そのため、上に述べたように、「営業日」とか「平日」という訳語があてられます。
business day は、厳密に言えば、週末や祝日を除く日を指します。
契約書などでは、特に銀行の取引を重視している場合があり、契約書の用語の定義の中でわざわざ「銀行が営業している日」という風に記載することもあります。そのことから、「銀行営業日」という訳語が当てられることもあるようです。
calendar day(暦日)とは?意味・定義・使い方
calendar day の訳語である「暦日」は、普段はあまり目にしません。
日本語で「暦日」という語が日常的に使われることはほとんどないのではないでしょうか。
「暦日」とは、「ある日の真夜中、つまり0時から、次の真夜中までの24時間」を指します。
そして、これが重要なのですが、calendar day は、business day とは異なり、「週末や祝日も含む日」を指します。
business day と calendar day の違いと使い分け
上に述べたように、business day が「週末や祝日を除く平日」を意味し、calendar day が「週末や祝日を含む日」を意味します。
ここに、business day と calendar day の大きな違いがありますね。
つまり、calendar day は「business day だけでなく週末や祝日を含む日」という意味合いで使われることが多いようですね。そして、その意味において両者は使い分けられるようです。
契約書においては、支払期日や商品の受け取り日など、日付の規定は結構シビアです。calendar day と business day の違いをしっかり認識して、契約違反とならないように気を付けたいですね。
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