食べ物を食べたとき、「すっぱい」と英語でどのように表現したらいいでしょうか。
おそらく、多くの人は sour だと考えるのではありませんか。
確かに sour は「酸っぱい」を表す最も一般的な表現ですが、今回はもう一つ tart もご紹介しましょう。
「酸っぱい」は一般的に sour
まず、最初に「酸っぱい」を表す最も一般的な語である sour について簡単に説明します。
「酸っぱい」を意味する英語として広く知られているのは、sour ですね。日本語でも「サワー」といいますので、皆さんお馴染みですよね。
サワークリーム
ですから、レモンなどの食べ物を食べたときに、「すっぱー!」と梅干しのような口をして言う場合は、以下のように言います。
このように、sour は、「すっぱい」を意味する語として一般的に用いられます。ただ、sour は「腐敗して酸っぱくなった」といった意味を持つこともあります。
そのミルクは酸っぱくなった(腐ってしまった)。
このような使い方もできますので、覚えておきましょう。
「酸っぱい」を表す tart
「酸っぱい」を意味する語として、sour の他にも tart という語があります。
tart は、sour とは違い、「腐敗して酸っぱくなった」というニュアンスはなく、「心地よい酸っぱさ」といったイメージがあります。このため、食べ物などの宣伝文句としてもよく使われます。
酸っぱい味、酸味
なお、tart を名詞として使うと、「タルト」の意味になります。果物などをのせたオープンパイですね。
悪口の tart
ただ、この tart は、女性に対する悪態として使われることもあります。俗語で「ふしだらな女」とか「売春婦」といった意味があるのです。ちょうど、slut と同じような意味です。
また、イギリスでは、tarty という言葉も使われることがあります。女性の服装がふしだらでケバケバしかったりすると、「まるで売春婦のようだ」といったニュアンスで悪態として使われます。
このように、tart は悪口や悪態としても使われることがあるので、注意が必要です。そこだけ気を付けるようにしましょう。
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