主語が「A and B」であったり、「A or B」であったりする場合、その主語は「複合主語」と呼ばれます。
さて、この複合主語を使う場合に、少し悩んでしまうのが、動詞の一致です。
つまり、主語に一致させるために、動詞は単数形にするのか。それとも、複数形にするのか。それが問題です。
今回は、複合主語における動詞の一致についてご説明します。
複合主語「A and B」の場合の動詞の一致
主語が「A and B」と複数になった場合、動詞は原則として複数形で受けます。
以下の例を見てください。
ジョンと私は、同じ会社で働いています。
この例文では、John and I が 「A and B」にあたります。
そして、主語が複数ですので、動詞 work はそのまま work という形になっています。動詞の部分が be動詞であれば、are となります。
ジョンと私は、アメリカ人です。
このように、「A and B」という主語の場合、基本的には主語が複数形であるとみなすわけです。
この主語が、たとえ不可算名詞であったとしても、動詞は複数形で受けます。
ただし、例外があります。
「A and B」という複合主語であったとしても、A と B が合体した1つのまとまりになっている、もしくは1つの概念と判断される場合は、動詞は単数形で受けることになります。
ハムエッグは人気の料理です。
この例文の場合、ham and eggs(ハムエッグ)は、文字通りに解釈すると「ハム」と「卵」であり、複数形で受けるのではないか、と思いがちです。
しかし、ham and eggs は、「ハム」と「卵」が組み合わさって1つのまとまった料理とみなされるため、単数形で受けることになるのです。
そのため、be動詞は is となっています。
ちなみに、日本語「ハムエッグ」は、英語では ham and eggs となり、egg が複数形になります。これは、通常1枚のハムに対し2つの卵を使うから、という理由からだそうです。
複合主語「A or B」の場合の動詞の一致
主語が「A or B」という形の場合、平叙文では、動詞に近い方の B に動詞を一致させます。
つまり、B が単数形か複数形かによって、動詞もそれに従って活用することになります。
もし、あなたか、もしくはあなたのご両親がミーティングに参加することを決定したのであれば、是非お知らせください。
この場合、「you or your parents」が「A or B」の主語になっており、B にあたるのが your parents となります。
この your parents は三人称複数ですので、動詞(decide)もそれに従って decide となっているわけです。
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