therefore は、「それゆえ」という意味でよく使われる単語です。
あまり会話で使われることはないですが、ニュースや論文などでよく見かけます。また、文章を論理的に組み立てる際にも役立つ語です。
ですから、therefore の意味や使い方をちゃんと理解しておくと、ニュースや文献などを読む際のみでなく、英文を書く際にも非常に役立ちます。
是非、学んでおきましょう。
therefore の発音とスペリングについて
therefore は、IPAで /ˈðɛəfɔː/、もしくは /ˈðɛəɹfɔɹ/ と発音します。カタカナで表すと「ゼアフォー」もしくは「ゼアフォア」に近いです。
スペリング(綴り)で気を付けて欲しいところとしては、 therefor ではないということです。 therefore と最後の e を忘れないようにしましょう。
まあ、元々、therefore は there と for が合体してできた語なのですから、最後にわざわざ e をつけなくてもいいのに、と思わなくもありません。
therefore の意味・和訳
therefore は、「それゆえ」、「ゆえに」、「したがって」、「だから」、「…ので」という意味で使われます。
つまり、前の文章の帰結を表すわけですね。
似たような意味を持つ語に so がありますが、therefore は so と比べかしこまった感じの表現で、話し言葉よりも書き言葉でよく使われます。
ちなみに、therefore をもっとお堅い感じにした表現に hence があります。まあ、これは私の感覚ですので、therefore と hence のどちらがより「堅い」か、については厳密な差異はないのかもしれません。
therefore の使い方・例文
それでは、therefore の使い方について学びましょう。
therefore を文頭に置く場合
therefore は、文頭に置くことができます。
その水は汚染されている。ゆえに、それを飲むのは利口ではない。
基本的に、文頭の therefore の後にはコンマ(,)を付けます。
therefore を文中に置く場合
therefore は、文中で使用することもあります。
その製品は人気だ。それゆえ、買うのは容易ではない。
このように、therefore の前後にコンマを置くことが多いですが、コンマを使わなくてもかまいません。
それらの製品は、それゆえ私たちがこれまでに見てきたものとはかなり異なるものだ。
therefore をセミコロン(;)と一緒に使う場合
therefore は、セミコロン(;)と一緒に使うこともあります。
彼らは結婚している。それゆえ、一緒に住んでいる。
このセミコロン(;)の使い方は、however と同じですね。
Therefore I am とは 元ネタと和訳
Therefore I am という有名な表現があります。
これは、デカルトが『方法序説』の中で述べた Je pense, donc je suis というフランス語を英語に訳した I think, therefore I am. が元となっています。
この Je pense, donc je suis の部分について、日本語訳で最も有名なのは「我思う、ゆえに我あり」ですね。
therefore と似たような構成の語
therefore が there + for であるのと似たような構成の語に、以下のようなものもあります。
thereafter
therebetween
thereby
therein
thereof
thereon
いずれも、専門文書でよく使われますが、therefore ほど一般的に使われる語ではありません。また、therefore を除き、こういった言葉の使用を嫌う風潮も最近ではありますね。
英文法の苦手を克服
英語の文法は難しく感じることがありますよね。
ですが、英文法は決して理解不可能なものではありません。ただ、文法書といったような学術書や、無味乾燥な教科書を読んでいても、英文法が難解なものだと感じてしまうこともあります。
このブログでは、英文法について、知識やカリキュラム偏重ではなく、分かりやすく理解できるように説明することを心がけています。
是非「英文法」をご覧ください。
また、英語の文法だけではなく、「使える英語」をマスターしたい場合は、下記のサービスもおすすめです。
「スピークバディ パーソナルコーチング」無料カウンセリング受付中