propose(提案する)や request(要求する)といった、提案や要求の動詞とthatを使用した場合、「その後に置かれる動詞は原形になる」って知っていましたか。
こういった用法のことを文法用語で「仮定法現在」と呼びます。
今回は、「仮定法現在」が適用される propose that や request that という用例を見ていきましょう。
propose that の後は動詞の原形
上に述べたように、propose that という表現を使う場合、一般には仮定法現在が適用されます。
propose that に続く文の部分のことを「従属節」といいます。
従属節とは、接続詞 that を頭につけて結びつけた他の節のことです。「従位節」や「that節」と呼ばれることもあります。
そして、仮定法現在では、この従属節内にある動詞は原形になるのです。
例えば、以下の文章を見てみましょう。
我々は、その手紙を来週の月曜日までに送ることを提案します。
この例文の場合、propose という「提案する」という動詞の後に that から始まる従属節(that the letter be sent …)が続いています。この従属節は、propose の従属節でなく普通の単文の場合では、以下のようになります。
ところが、propose の従属節としてくっついた場合には、is が原形となり、be になっているのです。
こういった用法が「仮定法現在」と呼ばれるものです。
なお、「仮定法」の概要については、「英語の仮定法とは 英文法の難関を分かりやすく説明」で説明していますので、ご覧ください。
イギリス英語では仮定法現在ではなく should を使う
イギリス英語では、仮定法現在ではなくshouldを使うこともあります。
ただ、現在では、イギリスでも should ではなく仮定法現在を使う傾向にあるようです。
特に制限がない限り、should ではなく仮定法現在を使うと良いと思います。
仮定法現在を使う動詞リスト
that以下の部分に仮定法現在を使う動詞は、以下のようなものがあります。