日本語でいう「フリーサイズ」。よく服や靴などで、「特にサイズは決まっていません。どんな体形でも使えます」といった形で使われていると思います。
日本でいう「フリーサイズ」は、実は、和製英語って知ってました?
「フリーサイズ」は英語で one size fits all
「フリーサイズ」は、英語で one size fits all といいます。
形容詞的に使う場合は、one-size-fits-all とハイフンで語を繋ぎます。ちなみに、one-size-fits-all の対義語は tailored(あつらえの)であるといえます。
one size fits all は、文字通り訳せば、「1つのサイズで全ての人に合う」といった意味ですね。つまり、「どんなサイズにも合う商品」について使われる表現です。
このドレスはフリーサイズです。
one size fits all の他の使い方
最近では、「どんなサイズにも合う」という意味が転じて、「一つの方法が様々に応用できる」といった意味でも one-size-fits-all が使われることがあります。
逆に言えば、one-size-fits all は、個々の事情に応じて設定されていない、という意味で否定的に用いられることもあります。
むしろ、否定的な意味合いで使われることの方が多いかもしれません。
例えば、当時まだ連邦準備制度理事会(FRB)の副議長であったジャネット・イェレン(Janet Yellen、現在は議長)が、2013年1月4日に発表したスピーチで以下のような箇所があります。
“… This line of research suggests that a one-size-fits-all approach to the regulation of financial intermediaries may not be appropriate.”
この文章では、one-size-fits-all はどちらかというと「画一的な」といった意味で使われており、「画一的なアプローチは妥当ではない」という論調になっています。
また、「万能な解決策はない」という意味で、”there is no one-size-fits-all solution”といった表現が使われることもあります。
他にも間違えやすい和製英語はたくさんあります。「和製英語事典」にまとめておりますので、ご覧ください。
英語では通じない和製英語を知っておいて、ネイティブの人に「???」という顔をされないようにしましょう。