よく「リストを作る」という意味で「リストアップ」という言葉を使いますよね。
「買う物を全部リストアップしておいて」みたいな感じで。
この「リストアップ」はいかにも英語のようですので、つい英語でも list up なんて使いたくなるかもしれません。
しかし、残念ながら、list up という表現は正しい英語ではなく、どうやら和製英語のようです。
では、「リストアップ」は英語でどう言う?
それでは、「リストアップ」を英語で表現するにはどうすればいいでしょうか。
最もシンプルな表現は、単なる list です。
list は、日本語における「リスト」同様、名詞でももちろん使いますが、動詞としても使えるのです。
list は他動詞で、「…をリストにする」とか「…の一覧表を作る」といった意味になります。
辞書によっては、「リストアップする」なんてそのままズバリの訳語を掲載しているかもしれません。
ですから、例えば、冒頭で使った「買う物を全部リストアップしておいて」を英語で言う場合は、以下のように言います。
Can you list all the things we need to buy?
買う物(買わないといけない物)を全部リストアップしておいてくれる?
list を名詞として使って、make a list という風に表現することもできます。こちらは、より「一覧表を作る」というニュアンスが強いですかね。
例えば、「商品をリストアップする」=「商品の一覧表を作る」は、make a list of products なんて表現したりします。
なぜ「リストアップ」という言葉ができたのか
そもそも、なんで「アップ」なんて余計なものをわざわざつけちゃってんでしょうかね?「リスト」だけで十分なのに。
でも、例えば eat up (全部食べる)とか、clean up (全て片付ける、きれいにする)、burn up (全焼する)みたいに、up は「全て」とか「完全に」というふうに「強調」の意味で使われることもあります。
「リストアップ」も、「一つも残さず全部リストに入れる」という意味で、作られた和製英語なのかもしれないですね。
あれ、ちょっと思いつきで書いちゃったけど、本当にそうなのかも…。
他にも間違えやすい和製英語はたくさんあります。「和製英語事典」にまとめておりますので、ご覧ください。
英語では通じない和製英語を知っておいて、ネイティブの人に「???」という顔をされないようにしましょう。