「買ってもらった」を英語でどのように表現しますか。
例えば、「私は父に車を買ってもらいました。」を英語で表現するにはどうすればよいでしょうか。
以下は間違った例です。
私は父に車を買ってもらいました。
× I was bought a car by my father.
日本語では受動態で文章を作ることが多いため、そのことに引きずられて英語でも無理に受動態にしてしまうと、上の英文のようにおかしなことになってしまいます。
英語で好まれるのは能動態
上述のように、日本語では受動態で文章を作ることが多いですが、英語では事情が異なります。
英語では、能動態の方が好まれます。このことをしっかり覚えておきましょう。
ですから、上の文章も「私が…してもらった」と受動態で考えるよりも、「父が私に…してくれた」と能動態の文章で考える方がより英語の感覚に近くなります。
私は父に車を買ってもらいました。=父が私に車を買ってくれました。
My father bought a car for me.
このようにすると自然な英語になります。
主語を「してもらった」側である「私」ではなく、「してあげた」側である「父」に変えるわけです。
なお、上記の英文は、以下のように言うこともできます。
My father bought me a car.
buy のすぐ後に「買ってもらった人」を置いて、その後に「買ってもらった物」を置く構文です。
なお、文法的には、上の例で「買ってもらった人」のことを「間接目的語」、「買ってもらった物」を「直接目的語」といいます。
My father bought a car for me. と My father bought me a car. は同じ内容の文章ですが、間接目的語と直接目的語の配置が異なるわけですね。
つまり、
主語 + buy + 直接目的語 + for + 間接目的語 = 主語 + buy + 間接目的語 + 直接目的語
というわけです。
ところで、buy と purchase はどちらも「買う」という意味ですが、両者の違いを知っていますか?以下の記事で詳しく説明しております。
「動詞」+「間接目的語」+「直接目的語」の他の例
buy のように、「動詞」のすぐあとに「間接目的語」を置いて、その後に「直接目的語」を置く構文を使うような例は結構あります。
例えば、make 「作る」という動詞も、「間接目的語」+「直接目的語」を伴って使われることが結構あります。
My mother made me a cup of coffee.
母が1杯のコーヒーを淹れてくれた。
「make+人」の形では、「…の状態にする」の意味とか使役の構文を思いうかべる人もいるかもしれませんが、普通に「作る」という意味でもこのような形になる場合があるのです。